菊畑周辺譚  
派手〜

菊畑周辺譚

この豪華バックは
飛んできた種で庭に自然に咲いた小菊を
とりどり併せて撮った写真です。
全部種類が違います。

家の周りには、花農家が多く、
季節には、贅沢で、美しい景色です。
5月過ぎの春咲きの菊、秋彼岸の頃の鶏頭。
そのほか、ヤグルマギクや、一面の芝桜、
特大のアザミ、キンギョソウ、カスミソウ・・・
名前をいちいちあげ切れないほど。

子供と犬を連れて散歩をしていると、
行き会ったお百姓さんから、よく
”持っていくかい”と声をかけていただきます。
つぼの大きいのなら、沢山ありますから、
いくら大きな花束でも入れ物には困らない私、
ありがとうございます!と、
たっぷり一抱えいただいて帰ります。
抱え切れない花束を危なっかしく両腕に、
よたよた帰る子供の姿は、いいものです。
かわいらしすぎで、私の絵付けのねたにはなりませんが。
(親ばかです) 
そんな花畑も一年中花が咲いているわけではありません。
当たり前なんですが、時々通っているだけでは、
案外気がつかないことのようです。
真夏に陶芸の生徒さんたちが我が家に集まってくれた時も、
メンバーの一人が、”菊畑の隣だよ”と、教え、
聞いた方も菊畑を探して
道に迷ったなんて実話もあるんです。
このとき家の隣は、菊は終わって雑草畑でしたから、
迷うのも当然です。

町に住み、花屋で花を買う側が、
気づかない花畑の話を、
花畑のただ中の住人として少し書こうと思います。
す。



                      次を読む


目次へ戻る
トップへ戻る