職人母見参9
< 水着に逡巡 >
忘れ物大王だった、本人小学生の頃・・


子供を巡る話。
昨日、時間割にないのに水泳の授業があった。
明日は雨の予報なので、と先生はいった、とは子供の言葉。
どのみち月曜に荷物になるんだし、
明日降らなかったらプール、あるかもしれないよ、とは、私の推察。

帰宅してすぐに水着は洗わせて干した。
朝、袋に詰めてやった。
プール健康カードにも捺印して持たせた。

「いってきま〜す!」後、・・・・・30分経過
机の上に堂々と水泳道具の袋発見。

う〜ん・・・・持って行ってやろうか?

母の推察を了解してそれでも先生の話から、
やっぱりないだろう、と
自分で決めて持っていかなかったなら、
自責だ。結果は自分で受ければよい。
単に忘れただけだったら・・・
それもやっぱり自責だ。ホントは。

でもプールが大好きな子供ががっかりしている顔を
思い浮かべると、持って行ってやりたい気持ちになる。

いやいや、忘れ物は後悔を積み重ねてしなくなる物、
ここは我慢だ・・・・・見ない振り!

しかし持って行くにしても、
この膝に穴のあいた作業着で行くのはどんなもんだ?
否!労働は神聖だ!作業着に胸を張れ!我が子よ!
でも・・例によって
チャラチャラアクセが付いているこのアンバランス
・・どうよ・・先生にも遭遇するよ?・・
着替えめんどう←それを言っちゃ〜おしまいよ

グルグル・・・考えている間に動いていれば
とっくに戻っている時間。
曇り空を眺めながら迷う母心。
4時間目は刻々と迫ってくる。

(いっそ、雨!・・降らないな・・)





(2006.6.30)

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